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大和大学の英文法対策!過去問5年分を徹底分析!

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はじめに

こんにちは。塾講師ののりおです。

今回は期待の声が多かった大和大学の英文法攻略方法です!大和大学の英語って、市販の問題集も無ければ、過去問解説のサイトも無いので、学習するのが大変ですよね。また、過去問を手に入れるのも難しい。

過去問解説はこちらから

そういった不便さを解消するために、私は塾講師としての身分を生かして、大和大学の英語の過去問5年分(2016年度〜2020年度)のマーク式英語を11回分全て解きました。

そして、頻出文法事項や語彙を洗い出すことで、大和大学で頻出の文法事項をまとめたので公開します。

今回はランキング形式でトップ5を紹介しましょう!他のどのサイトにも載っていないですし、塾でもここまで過去問分析をしているところはないので、かなり使えると思います。

 

この記事を見るだけで、大和大学の英語の傾向と絶対おさえておくべき問題がわかります。もちろん、問題や分野の紹介だけでなく、解説や暗記方法までしっかりしています。

受験まで残り時間が短いですが、このランキングを見て、周りの受験生に差をつけましょう。最後まで諦めず頑張ってください。

 

簡単に大和大学の英語の形式を確認しましょう。大問は6つの構成になっています。

大問1は語彙、大問2が文法、大問3が会話表現、大問4,5が長文読解、大問6が整序問題です。

平均的な問題数は各大問5個程度で、特に文法問題であるのは大問2と6です。

過去問11回分の大問2と6の合計問題数は、121問です。このうち、頻出ランキングトップ5の問題数はなんと38問です。今年度も出る可能性がありますので、きっちりと学習してください!

第5位 過去5回出題

第5位は連鎖関係代名詞です。関係代名詞を知っていても、連鎖関係代名詞は聞いたことがないかも知れません。連鎖関係代名詞は、大和大学レベルにしては難易度が高いですが、過去5回ほど出題されていることを考えると、対策しておいた方が良いでしょう。

まず、連鎖関係代名詞を使用した例文を紹介します。

・That is the man who I think is clever.(あれが、私が賢いと思う男の人だ。)

・Do what you believe is right.(あなたが正しいと信じることをしなさい。)

通常の関係代名詞の文と比較してみましょう。

・That is the man who is clever.(あれが、賢い男の人だ。)

・Do what is right.(正しいことをしなさい。)

違いは、I thinkやyou believeなどの有無です。

関係代名詞を使う文を使用するときに、「私はこう思うんだけど〜」みたいなニュアンスを入れるのが、連鎖関係代名詞です。専門用語の割には、中身は簡単ですね。

さて、過去問の確認をしましょう。

・Let me explain what I think is the best solution to this problem.(私がこの問題に対する最善の解決策たと考えていることをご説明しましょう。)(2018年度前期)

下線部並び替え問題。

・There was no comment from the two ladies who I thought  were sure to complain.(私が文句を言いそうだと思っていた二人の女性からのコメントはなかった。)(2016年度第三回一般入試)

選択肢問題、選択肢:of whom,who,whom,whose

連鎖関係代名詞の基本を知っていれば十分対応できる問題です。

 

第3位 過去6回出題

第3位は使役動詞です。使役動詞はなんとなく聞いたことがある人もいるでしょう。

大事なことは使役動詞と言われたら「make,have,let」です。この3つしかありません。

さて、make,have,letが使役とわかった上で、どう使うかがポイントです。

この3つが特殊な用法を使うので、一般的な他の動詞と対比してみましょう。

・I want you to study.私はあなたに勉強してほしい。

・I allowed you to study.私はあなたが勉強することを許可した。

これらに対して使役動詞は次のような使い方をします。

・I make you study.(私はあなたに勉強させる。)

・I let you study.(私はあなたが勉強するのを許可する。)

違いがわかりますか?日本語訳よりも大事なのは、toが無いことです。

多くの動詞は、動詞+人+to+動詞の形をとります。

1つの文のなかに、動詞は1つまでと言う原則があるので、増やすにはto不定詞や、andなどが必要になります。

ところが、使役動詞は動詞+人+動詞の形で使用できるのです。toが無くて良いのです。これがとても重要です。

make,have,letがきて、後ろが人がくれば、その次は動詞の原形です!

過去問を見てみましょう。

・The owner of the jewelry store let me try on that gold necklace.(その宝飾品店の店主は私が金のネックレスを身につけることを許可した。)(2017年度中期)

選択肢問題。選択肢:allowed,got,let,permitted。meの後がtryと、動詞がきているので使役動詞がきます。

・These tickets allow us to ride the subway all day.(これらのチケットで地下鉄を1日中乗ることができる。)(2019年度前期)

選択肢問題。これだけでは、使役動詞の問題ではありませんが、選択肢がhave,allow,make,letでした。つまりallow以外は使役動詞で、人の後にto doをとることができないので、allowが答えになると言う問題です。

第3位 過去6回出題

同立第3位は助動詞です。助動詞の中でも特に、助動詞で過去を表す用法が多いです。

助動詞で過去の意味を付与する場合は、助動詞+完了形になります。特に、should have done で「〜すべきだったのに」が頻出です。

過去問を見てみましょう。

・You came back all the way just to return the umbrella,didn't you?Oh,you shouldn't have done it.(この傘を返すためにわざわざ戻ってきたの?そんな必要はなかったのに。)(2020年度前期)

選択肢問題。選択肢should have done,shouldn't have done,shouldn't do,ought to do

・I should have known much more about this.(これについてもっと知っておくべきだった)(2017年度中期)

並び替え問題。

第2位 過去7回出題

第2位は仮定法です。苦手な人も多いと思いますが、大和大学ではifを省略した仮定法が頻出です。ifが省略されると疑問文の語順になるのがポイントです。

・Had it not been for your support,I couldn't have won the prize.(あなたの助けがなければ、賞をとることができなかっただろう。)(2016年度第3回)

選択肢問題。選択肢:couldn't have won,don't win,haven'twon,win

仮定法過去の問題です。普通はIf it had not been for~で「〜がなかったら」という意味で使います。

Had I known you were ill,I could have visited you in the hospital.(君が病気と知っていたら、お見舞いに行けたのに。)(2019年度中期)

並び替え問題。こちらもIf I had known you were illのifの省略です。

 

第1位 過去14回出題

第2位に大差をつけた、第1位は、関係詞の問題です。わかっています、みなさん苦手ですよね。きっちり解説しましょう。

まずは、関係詞には関係代名詞と関係副詞があります。

関係代名詞は、which,who,thatですよね。

関係副詞は、where,whyが有名ですね。

さて、関係詞で大事なことは、関係代名詞と関係副詞の見分けです。これをおさえるだけで、大和大学レベルの関係詞の問題はほとんど解けます。

まず、間違いの考え方を紹介します。

例文)I live in the city ( )....

この( )に入るのは関係代名詞でしょうか、関係副詞でしょうか。

「先行詞がcityだから、場所を表すwhereが入るので関係副詞!」という人が、ちょうど大和大学受験レベルの人です。残念ながら間違いです。

この問題は、意地悪ですが、模範解答は「( )の後ろの文において、主語Sや目的語O、前置詞の後ろに名詞が欠けていたら、関係代名詞が入り、( )の後ろの文が完全な文であれば、関係副詞が入る。」です。

関係詞で大事なことは関係詞の後ろの文です。先行詞はほとんど関係ありません。

実際の過去問を見てみましょう。

 

・The society has bought a house which we can use as a training center.(その協会はトレーニングセンターとして使えるために家を買った。)(2017年度前期)

選択肢問題。選択肢:which,in which,by which,where

先行詞がhouseだからといってwhereを選ぶと間違います。関係詞は後ろの形から正答を選ぶのが定石です。we can use as a training centerですが、useは後ろに目的語がきます。use a computerとかで使うでしょう?目的語が欠けているので、不完全な文となっています。したがって、不完全な分は関係代名詞が必要となるので答えはwhichになります。ちなみに、by which やin whichのように前置詞+関係代名詞で関係副詞になります。

・Tokujiro was born in the area ()is now called Harajuku.(徳次郎は今では原宿と言われる場所で生まれた。)(2020年度公募)

選択肢問題。選択肢:where,which,what,as

先行詞がareaだから、whereとすると…間違いですね。

()の後ろがis now called Harajukuと主語が無い、不完全な文となっています。よって、関係代名詞のwhichが答えになります。(whatも関係代名詞ですが、what=things whichで、先行詞を内臓しているので、先行詞areaと整合が取れません。)

 

以上のように、関係詞の問題は後ろの形を確認することで正答を導くことができます。ぜひ、文法の問題集などで関係詞の問題を確認してみましょう。

ただし、大和大学にVintageやNextstageなどの網羅系英文法問題集はオーバーワークになるので、どの問題集をすれば良いかわからないという人は、英文法レベル別問題集 2をしましょう。いろいろな参考書を見ましたが、大和大学のレベルや出題傾向にちょうど良いです。