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現代文の勉強は必要?【英語や数学が伸び悩むのは現代文のせい?】

現代文の勉強って本当に必要なのかって思う時ありますよね。

 

私は塾講師として働いていますが、高校3年生で現代文がそこまで重要でない生徒に関しては、現代文は最低限の得点で良い=時間をかけるなと指導しています。

 

まず大前提として

現代文の勉強が意味あるのか?

 

これには YES と自信を持って言えます。

参考までにただよびのこの授業もチェックしてみてください。

 

 

私が重要だと思うことは2つです。

 

1.勉強すれば、できるようになること

2.現代文ができると他の教科に良い影響があること

 

 

1.勉強すれば、できるようになること

現代文の勉強をしていて、最初にあるよくある間違いが「勉強をしても意味がない。」です。

宗先生も言っていますが、それは、現代文という教科への冒涜でもあります。

 

しかし、こう思ってしまうことは、教育側が悪いように思います。正直、学校の授業で現代文の読み方を習った記憶はありません。

 

「賢くなっている気がしない。」

この感情が現代文から遠ざかる主な原因だと思います。

 

まずは、現代文は勉強すればできるようになる。という前提を意識すること。

そして、自分にあった指導者、参考書を見つけること。

 

この2つの条件を満たすことが最初のステップであり、多くの学生ができていないことです。

他の教科であれば、このステップは比較的早い段階でクリアしていることが多いですが、

このことを意識していないと間違った勉強法や、最悪の場合には勉強をしないという選択になってしまいます。

 

そして、現代文を勉強する重要性、それは、他の教科との繋がりにあります。

 

 

2.現代文ができると他の教科に良い影響があること

私は、現代文で高得点を得ることが重要ではないと思っています。

それよりも、現代文を通じて養われる論理的思考能力や、文を読み内容を整理することができる力が重要だと思います。

 

例えば、英語を例にあげましょう。

 

英語は、英単語、文法を基礎として長文読解の勉強をするのが一般的です。

しかし、知っている英単語、英文法の長文であっても内容を把握することが難しいといった問題が出てくるでしょう。

(そもそもこのことに気づかないまま英語の勉強を終える人も多いですが。)

 

言っていることがなんとなくわかるけれども、はっきりしない。

こんな時に現代文の能力が高い人と低い人で発揮される力が異なるのです。

 

現代文の能力が高い人は、対比構造、具体と抽象、因果関係にとても敏感です。

したがって、英語の勉強においてもそうした表現に使用される英単語は特にチェックをしています。(this is why,lead to,result fromなど)

 

こうすることによって長文をメリハリをつけて読むことができます。

そしてそうした表現が使用される箇所は設問になりやすいために結果的に高得点になります。

 

一度、志望大学、難関大学の英語の現代語訳を確認してみましょう。

英語を全部日本語に直したところで内容が理解できないのであれば、まして英語で書かれていたのを理解できるわけがありません。

 

英単語、英文法をある程度しっかりした後に英語の伸び悩む原因となるのは、そういった現代文の能力でもあるわけです。

 

そして、逆輸入的にですが、英語の長文の勉強をしっかりしていくことによって、現代文においても理解する能力が上がるという相乗効果が期待できます。

 

英語と日本語、どちらも言語ですからその根本にある必要とされる能力は似ています。

 

だからこそ、現代文の勉強も英語の勉強も必要なのです。

 

 

 

p.s.

数学に関しても似たような現象が起こります。

 

数学をある程度勉強すると、「問題文の意味が理解できない」という悩みがよく出てきます。私自身もそうでしたし、生徒にも多くいます。

 

これは、もちろん数学の知識をベースとして必要としますが、さらに現代文の能力、読み取る力が不足するために起こります。

 

いくら公式を暗記したって、設問の状況を把握できなければ立式することすらできません。

 

 

さあ、

まずは、現代文は勉強すればできるようになる。という前提を意識すること。

そして、自分にあった指導者、参考書を見つけること。

 

この2つから始めましょう。