仮面浪人って何?経験者が伝える方法で合格?
はじめに
こんにちは。のりおです。
仮面浪人をしよう/している人は以下の記事を読んだことがあるでしょうか?
私が同志社大学で仮面浪人をしていたのは2016年でしたが、当時はこの記事を知らないまま受験をしていました。一度は読んでおくことをオススメします。
こちらの記事では仮面浪人を批判、と言うか、これから仮面浪人をしようとしている人を止めようとしています。私も
私は基本的に個人の話ではなく、多くの人から見聞きした話をメインにしてきました。
しかし、この記事に基本的なことは書かれているので、今回は私の実体験を元にどんな仮面浪人生活を過ごしたのかを紹介します。
先にリンク先の記事を簡単に見てから続きを見て欲しいと思います。
仮面浪人のスタイル
私は、同志社大学に入学時点では仮面浪人をするつもりは全くありませんでした。
むしろ、大学生活をエンジョイしようとサークルの新歓にたくさん行き、友人と遊び、アルバイトも始めて、充実していました。
しかし、いろいろ思うところがあって仮面浪人をすることにしました。7月ごろ、両親に再受験をしたいと伝え、了承を得ました。
前期の授業はあと1ヶ月で終わりでしたので、週6で大学に通い続け単位を取りました。後期は進級に必要な最低限度の単位=4単位のみの受講となりました。
つまり、参照記事におけるタイプ1でしたね。とてもハードでした。
センター試験2日前に製図の課題をひたすらやって何をしているんだろうと思ったりもしました。製図の課題は書写みたいに頭はあまり使わず、時間がどんどん流れていく科目でした。
なお、進級できる最低限度の単位取得をするようにしましたが、もし進級したとしても2年生以降で留年する可能性は非常に高かったです。形式上、仮面浪人のメリット=落ちてもその大学に残れる。は確保できていたものの、実際には1年後期の未取得単位によって留年し、留年すると友人もかなり接点が減るためそのままドロップアウトという流れになった可能性は大いにあります。
仮面浪人を決めた時、経済的に予備校に通うことはできませんでした。私はスタディサプリと参考書で合格できると思っていたので、自習室を借りようと考えました。これならば月に2万円もあれば十分です。
ただ、その時点で塾講師としてアルバイトをしていたのですが教えている余裕も無いので辞めることに決めました。教室長に再度大学受験をするにあたって塾を辞めると伝え、これからのことを伝えました。すると、自習室が欲しいのならば塾の自習室を利用すれば良いと。週に1回1コマだけアルバイトをしてくれたら、塾の鍵も渡すと言ってくれました。2年ほど通っていただけでしたがとてもありがたかったです。思ってもいなかった提案だったので、一度家に帰り考えた結果、教材の豊富さなども考えると提案を受ける方が良いと思い、ありがたくそうすることにさせてもらいました。
したがって、後期は週に2回大学に行き、週1でアルバイトをしながら残りの時間は塾の自習室でひたすらに勉強をしました。
実は、これが何より幸運だったと思います。河合模試を受けにいくと、4つ前の席が塾生だったり、担当の生徒が高3で入試前は頑張れと言いながら自分も頑張る立場だったり、なかなか面白い経験でした。仮面浪人を始めて、精神的にきつい時も生徒や同世代と会話することでリフレッシュになっていました。
あまり、再現性のある話では無いですが、参考にしていただければ幸いです。
仮面浪人の欠点
まず、参考記事にもあるように「仮面浪人はしない方がいい。」です。私なら過去に戻っても自分の背中を押して仮面浪人させると思いますが。笑
私は第一志望だった大学の「再受験」は良いと考えています。その手段として、「仮面浪人」はオススメしていません。
なぜなら、仮面浪人する人は第1志望の大学に行きたいのです。なぜ、受験で使わない大学の勉強をしないといけないのでしょうか。そんなことに時間を使う余裕があるのでしょうか。
第1志望が諦められないのであれば、大学を辞めましょう。もし辞めた挙句に受験に落ちて、滑り止めにいくのがもったいないのであれば、大学を休学しましょう。
親がお金を出してくれるのであれば、予備校に通いましょう。予備校が高いのであれば、自習室を借りたりして、勉強場所を確保しましょう。
さて、参考記事の著者はかなり仮面浪人時代が辛かったそうですが、私の場合はそうではありません。もちろんプレッシャーはすごくて、私は日頃体調を崩さないのですが、センター試験前日に腹痛に見舞われ、夜間は2時間に1回トイレに行き、浅い睡眠しかできませんでした。結局、初日はオムツを履いて会場に行きましたw試験中は何事もなくてよかったですが。
それくらいにプレッシャーは感じていました。受験に失敗して、進級しても留年すると思っていたので受験に失敗したら人生が終わりだと思っていました。
それでも、私は第1志望に行きたいと言う気持ちの方が強かったのです。いいえ、それは就職で有利だからとか、国公立の方が良いからと言う理由ではありません。
ここで諦めたら一生後悔するとわかっていたからです。
この1年間がいくら大変でも、後悔するよりはいいと思えたから頑張れたのです。
結果的に私は仮面浪人をしてよかったと思います。
私が仮面浪人をオススメしていないのは、仮面浪人は合理的ではないですし、仮面浪人をしようとしている多くの人が表面的な利益にしか目がいっていないからです。
もう一度言います。「仮面浪人はしない方がいい。」
それでも、それが頭でわかっていても、どうしても仮面浪人をするしかない。と言う人が合格する人です。
私は仮面浪人には反対です。理論でなら負けません。しかし、どうしても仮面浪人をするしかなく、理論上はしない方がいいとわかっているけれど、自分の気持ちやプライド、第1志望に行きたいという気持ちが抑えられない人は仮面浪人をしましょう。応援します。
さて、参考記事に対しては概ねの内容について、同意見ですが、私の場合はそうではないなという箇所もあったので、挙げておきます。
・金銭面で大学1年分の無駄が生じる→私は私立理系でしたので、年間150万円が学費で必要です。しかし、仮面浪人が成功すると国立理系となり、年間60万円となりました。さらに、同志社では基準に達しなかった、授業料免除という制度によって授業料は半額免除となり、年間30万円で大学に通うことができています。
もし、同志社に4年いれば600万円。
仮面浪人を成功させて1年分余分に払っとしても、150+30×4=270万円。
仮面浪人することが、必ずしも金銭的に無駄ではないということです。もちろん、現役で国公立に入るに越したことはないですが。
・人間関係→大学の同級生に対しては本当に申し訳なくなります。仲の良い友達ほど言い出しづらいです。これは、仮面浪人をするのに必要な罰だと思って潔く受け取ってください。運が良ければ、理解してもらえるでしょう。残念ながら、そこで縁が切れるかもしれません。しかし、仮面浪人というのは自分で道を切り開かなければならないのです。
厳しいですが、一人が寂しい、孤独が辛いと嘆くような精神力では合格は遠いと思います。
仮面浪人は以上のように、とても厳しい道です。
もう一度だけ言っておきます。
「仮面浪人はしない方がいい。」
それでも、やろうとする人は頑張ってください。間違いなく、普通に浪人している人よりも多くのことで悩みます。受験に落ちることを考えると手が震えると思います。
それでも、やりたいと思ったのなら、精一杯頑張ってみてはどうでしょう。
応援しています。