中小企業診断士に大学生で挑戦するメリットは?役に立つ?
こんにちは。のりおです。
まだまだ学生だけど中小企業診断士の資格に興味あるな〜って人、いますよね。
私もそうでした。
学生だけど難関資格の中小企業診断士に挑戦しようとする人に向けて今回はそのメリットとデメリットについて解説していきます。
是非、中小企業診断士を受験するかを考える際の参考にして欲しいと思います。
※ブログを移転しました。詳しい内容はこちらをご覧ください。
何故、中小企業診断士?
私が、中小企業診断士の試験を受けようと思ったのは大学3年生の時でした。
私は大学院への進学する予定でしたので、特に資格が必要であったわけではありません。
しかし、なぜ中小企業診断士を取得しようと思ったのか。
それは、次の勤務先区分から見れば分かります。
中小企業診断士を取得するのは、経営コンサルタント関係の人間かな、なんて私は思っていました。
しかし、実際には民間企業勤務の人が最も受講の割合が多いのです。
何故だか分かりますか?
もちろん、独立を意識しているため。と言う理由もありますが、私はもう一つの理由の方で受験を決意しました。
それは、中間管理職など役職を上げる際に有利に働くからです。
私は理系ですが、理系にはある程度役職が進むと、
技術のプロとして働くか、組織をまとめる管理職として働くか
を選ぶ日が必ずきます。(同志社大学に通っていた時に製図の先生(民間卒)から何回も言われました。)
私は技術のプロではなく、管理職や事業部をまとめる方向へ将来的になりたいと考えています。
そういった道を選ぶ際に、必要な知識は技術のことだけでは足りないのです。
企業は利益を生み出さないと存続することができません。
理系としての作る技術と、文系としての人やお金をまとめる技術の両方が必要になるのです。
もし、
「電気回路の設計なら任せてください!誰にも負けません!」
と言う部下と
「電気回路の基本的な知識はあります !さらに、財務関係とマネジメントに関する勉強も多少はしてきました!利益を出せるような部署にします!」
と言う部下がいて、どちらを管理職にさせたいですか?
私は後者になりたくて、中小企業診断士の取得を決意しました。
中小企業診断士を学生で挑戦するメリット
学生は時間に余裕がある
先ほどの資料にもあるように、受験生のほとんどは社会人です。
そして、中小企業診断士の取得に必要な時間は1000時間と言われています。
朝から晩まで働いている社会人が、1日3時間ほど勉強時間を捻出して、1年かけてようやく取得できるのが中小企業診断士です。
私は、ライバルが社会人であると知ってからますます、有利であると実感しました。
まず、学生は時間があります。高校生活を思えば、大学生活なんてスケジュール的に楽なのです。
コロナの影響もあって、さらに自由な時間は増えつつあると思います。
まず、社会人よりも時間の確保がしやすい学生は、有利なのです。
そして、まだ若いので気づいていない人も多いですが、年を取るに連れて、暗記能力は衰えていきます。
学生のうちの若い頭を使った方が、少ない努力、少ない時間で効率よく学習ができるのです。
若いうちに苦労しておけなんて言うのは、中小企業診断士資格においては本当だなあと思います。
就職活動に役に立つ
就職活動で役立つものは色々あります。
コレさえできれば、絶対合格なんて言うものはほとんどないです。
さて、昨今は学歴は関係ないだとか、資格は関係ないだとか、人間性だとか言われますが、
私から言わしてもらうと、
学歴も、資格も、人間性も、どれもあるにこしたことないです。持ってて損はないです。
ダメなのは、学歴や資格があるからといって慢心することです。
学生なんて、その時点では全くの戦力外です。
企業は会社に入ってからメキメキ成長してもらうことを望んでいるのです。
いわゆる、ポテンシャル採用ですね。
中小企業診断士、学生で取得している人は少ないです。
そして、難関であることは人事の人はわかっています。
学歴ではあまり勝負できないなあとか、英語は苦手だから他の資格で補いたいなあなんていう人にぴったりの資格だと思います。
持ってて、人生バラ色ってことはありませんが、持ってて損の無い資格です。
幅広い知識が身に付く
中小企業診断士は幅広い知識が身につきます。
企業経営理論、財務会計、経済学、運営管理、経営法務、経営情報システム、中小企業経営政策
7科目もあります。
これら、理解系の科目と暗記系の科目が良いバランスで試験となっており、
それぞれの教科で勉強方法が少しずつ異なります。
これに関しては国公立大学など、センター試験、共通テストを突破した人の方が感覚が掴みやすいと思います。
例えば、起業したいなと思った時にどういった手続きが必要なのかというのは、
経営法務の知識を多く使います。
また、融資に関する情報が欲しいのであれば、中小企業経営政策などが良い科目です。
管理職として部下をまとめたいのであれば、企業経営理論など、
何か課題があった時に、うまいこと適合する科目があるものです。
もちろん、資格取得後も随時、学習をしないと使える知識にはなりませんが、
基礎としての知識を頭に入れるのにはとても良い資格であると思います。
中小企業診断士を学生で挑戦するデメリット
時間が多く必要となる
先ほども申し上げましたが、中小企業診断士の資格取得には約1000時間ほど必要になります。
1日3時間勉強して、1年ほどかかる計算になります。
もちろん、大学で経済学を専攻している人はその分短くなりますが、
中小企業診断士の7科目全てと合致するような学習をもともとしている人はいないでしょう。
大学生は勉強も大事ですし、サークル活動、友人、恋人、ゲーム、睡眠などなど多くのやるべきことがあります。
中小企業診断士は、はっきり言って難しい資格です。
ちょっと勉強したら取れる、といったものでは無いのです。(だからこそ価値があるのですが。)
資格取得を決めたのならば、モチベーション管理も含めて学習計画を立てないといけません。どこまで、時間をかける事を許容するのか。これが学生が資格取得を目指す際に重要なポイントになります。
中小企業診断士を取得したからといって収入に直結するわけではない
中小企業診断士は、難易度が高いゆえ、資格を取得すれば、お金をたくさん稼げると勘違いされる人がたまにいます。
中小企業診断士は、「足裏の米粒」と揶揄されるように、普通にしていたら稼げない資格です。
しかし、学生のうちに取得しておけば、自分の目指していた企業のワンランク上の企業に入ることも可能になってきます。
そこまで考えれば、学生にとっては米粒以上のものになり得ます。
中小企業診断士を取得した後に、どう利用するのかをよく考えておくことが大事です。
お金が必要となる
中小企業診断士試験は1次試験と2次試験に分けられます。
1次試験は7科目、マーク式
2次試験は4科目、記述式です。
まずは1次を突破しないと2次の受験資格が得られないので、1次試験、7科目の対策をすることになります。
予備校や通信教育、そして参考書学習(独学)が一般的ですが、
予備校などに通うと10万円以上。
参考書のみの学習でも5万円程度は必ず必要になります。
さらに受験料1万3千円も。
学生にはかなり厳しい出費だと思います。
未来への投資だと思って我慢するしかありませんが、
親を味方につけるか、中小企業診断士を生かして副業などで回収する必要がありますね。